LINE@による美容室の集客は“方針”できまる!

LINE@は機能が本当に豊富ですよね。
ただ、ここまでたくさんの機能があると少し不安に思うかもしれません。

「本当に使いこなせるのかな……」
「すべての機能を把握するなんて無理なんじゃないだろうか?」

もしかすると、こんな気持ちになるかもしれません。
また、美容室を経営する方やスタッフの多くが「ITが苦手!」という声もききます。

でも、ご安心ください。
LINE@に用意された機能を使うまえに、しっかりとその方針を立てれば怖いものなしです。

それでは、実際にどのように方針を立てるべきなのか?

順番にご説明していきます。

1.LINE@で美容室が集客するときにまず!するべきこと

あなたがLINE@を使って美容室の集客をしよう!と思ったときに、まず最初にするべきことがあります。

それは、方針を立てるということ。

1:1トークやタイムライン、クーポン機能やリサーチページなど……

豊富な機能を使いこなすためにはそれぞれがどんな特徴があるかだけでなく、
スタート前にLINE@を使う目的やどのスタッフが担当するのか?などを決めておく必要があります。

ほかにも、

そもそもLINE@ではどんなお客さまにアプローチするのか?
どんな文体でメッセージを送るのか?
いったいどんなタイミングで送るべきなのか?

こうしたことを、事前に考えておく必要があるでしょう。
逆にいえば、これさえはっきりしていればLINE@を使った集客はグン!とラクになります!

2.LINE@を使う方針を立てよう

それでは、実際にLINE@を使った集客の方針を立ててみましょう!

「方針なんていうと、堅苦しそう」
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

平たくいえば、
「あなたの美容室が、LINE@を使えばどうなるのか!?」
をはっきりさせるということになります。

もしかすると今回のコラムを読んで方針を立ててみた結果、「うちの美容室には合わないや」と思うかもしれません。

じつは、それはそれで良いのです。

なぜなら、LINE@に費やす時間の無駄が省けるので、そのぶんほかの集客方法に時間をまわせるからです。
忙しいあなたにとって、これはかなりのメリットともいえます。

そうした意味でも“そもそもあなたの美容室に、LINE@を使った集客が合うのかどうか?”という視点から、ぜひ見てみてください。

1. WHAT?(何をするのか)

まずはじめにあなたが考えるべきなのは「What?」つまり
「LINE@で何をするのか?」
ということです。

例えば、LINE@にはクーポン機能があります。

クーポン機能を使えば、あなたのアカウントに登録してくれたお客さまからのリピート率は、きっと上がるでしょう。

しかし、あまりにクーポンを配信しすぎては、お客さまの考えが
「あそこはいつも安くなるから、クーポンが配信されてから行こう」
となってしまい、客単価が下がってしまいます。

また、配信頻度が高過ぎるとブロックされてしまい、あなたのアカウントからのメッセージがお客さまに届かなくなってしまう可能性があります。

こうした点からも、美容室の来店頻度自体はもともと一ヶ月に一度程度ですから、そこまでクーポンを頻繁に配布する必要がないことがわかります。

逆にこれが毎日利用するようなスーパーであれば、話しはかわります。

毎週末にはクーポンを必ず配布するなど、来店のきっかけをつくるためにひとつの商品の単価は下げてもかまいません。
そのスーパーに行くお客さまは他の商品も買うでしょうから、結果として売り上げは上がります。

しかし、スーパーのLINE@では美容室のような1:1トーク機能による予約というのはしないでしょう。
逆に1:1トーク機能はその名のとおり、美容室のようにひとりのスタッフがひとりのお客さまと関係を築く必要のあるビジネスだとおおいに役立ちます。

以上のことから、あなたの美容室でLINE@を使って何をするのか?をあらためて考えてみてください。

通常の美容室であれば

1. クーポン機能によるリピート客の増加
2. 1:1トーク機能でお客さまがお店の予約をしやすくする。また、お客様と濃い関係をつくる
3. ショップカード機能でポイントカードを発行してお客さまがカードを失くさなくする

この3つがLINE@でもっとも使う機能になるでしょう。

もちろん、ホーム・タイムライン機能でスタッフ紹介をおこない、よりお客さまにお店に親しみを感じてもらうというのも良いかもしれません。

新商品のシャンプーやトリートメントを掲載して、来店後に買ってもらうためのきっかけづくりにしても良いかもしれません。
アンケート機能を使って、お客さまと一緒に新しいサービスをつくってみるのも良いでしょう。

2.WHO?(誰に、誰が)

次にあなたが考えるべきはWho?つまり
「誰に、誰が?」
になります。

「誰に?」というのは当たりまえですがお客さまに対してLINE@を配信します。

ですがどのようなお客さまに配信するメッセージかで、絵文字や文体も違ってくるでしょう。

若者向けであれば、顔文字や絵文字は多めに。
落ち着いた年齢層の方に向けたものであれば、あまりくだけた文章よりも丁寧な文章の方が好まれるでしょう。

あなたの美容室における、メインのお客さまはどの年齢層でしょうか?

また、美容室のブランドにあったメッセージの文体があるかと思います。
そういった点にも気を使いながら、誰に対して送るのか?を明確にしてみてください。

ここでのコツとしては、LINE@を活用してどのようなお客さまにアプローチしたいか?を考えることです。

同じ20代~30代向けに送るのだとしても、会社員に対してメッセージを送るのか、それとも主婦に向けて送るのかではメッセージは違うものになります。

なぜなら、会社員と主婦のライフスタイルは異なります。

例えば主婦であれば、朝や夕方はダンナさんのご飯の用意で忙しい可能性があります。
ですから、お昼の時間帯に美容室に行くことが多いかもしれません。

これはもちろん地域性などにもよりますが、おおかたそうでしょう。

ですので、メッセージを配信する時間帯はお昼前の時間帯が多めが良い可能性が高くなります。
また、メッセージのなかに「日ごろの家事をがんばるあなたへ」などと挿れてみると、効果的かもしれません。

これに対して会社員向けであれば、配信時間は仕事が終わる夕方前ごろ。

メッセージとして「仕事がデキる女はこれ!」という言葉を挿れてみると
「あ、ちょうどそういう雰囲気を出したかった!」
と会社帰りの女性がふらっと美容室に寄ってくれるかもしれません。

このように、あなたの美容室におけるLINE@のターゲット層を明確にすれば、より相手にささるメッセージをつくることができます。

ぜひ、あなたのお店でもっとも多い客層や立地などから「誰に?」を明確にしてみあましょう。

そして、「誰に?」と同じくらい大切なのが「誰が?」になります。

あなたの美容室の誰が、LINE@を担当することにしますか?

たとえばパソコンやスマホの操作に慣れていて、もともとLINEをよく使うスタッフにやってもらうという手もあります。

または、ある程度はスタッフみんなで使えるように全員で使い方を覚えるという手もあります。


ホーム・タイムラインの更新だけはあなたが担当するという手もあるかもしれません。

ただ、先ほどお伝えしたようにLINE@はお客さまのスマホに直接メッセージが届くもの。

そうした点において、ただLINEを普段から使っているという理由だけで任せてしまうのは危険です。

なぜなら、メッセージがあまりに多いと相手は「ちょっと通知がうるさいな」と感じてしまいます。
場合によっては、あなたの美容室のアカウントがブロックされていまい、リピートとはまったくの逆効果になってしまうかもしれません。

ですのでLINE@を活用するスタッフには、ある程度は使い方をきちんと勉強してもらう必要があります。

もちろん最初からうまくはできないと思いますので、ネット上にある成功例などを参考にしながらじょじょに慣れていくようにすれば良いでしょう。

3.WHY?(なぜやるのか)

みっつめに考えるべきなのは、「Why?」になります。

つまり、
「なぜやるのか?」
という理由になります。

「美容室の集客に使うんだから、それしかないだろう!」
とあなたは思うかもしれません。

しかし、集客といってもあなたの美容室にまだ来たことのない方に向けてなのでしょうか?
また、一度は来たことのあるお客さまに向けてリピートしていただくために使うのでしょうか?

これらのそれぞれどちらに重きをおくかによって、あなたの美容室がLINE@を主にどのような目的で使うのかは違うでしょう。

また、あなたがもしもホームページをお持ちであれば……

ホームページは新規のお客さまを集めることに特化させ、リピート客の獲得はLINE@にするなど、それぞれ使い分けをしてみるという方法もあります。

これらはどのようにあなたの美容室のアカウントと友だちになってもらうかによって、使い分けの判断は異なると思います。

新規のお客さまを獲得したいのであれば、積極的にチラシやDMにLINE@の友だち登録のQRコードなどを載せていく必要があるでしょう。

使う目的によって、販促物に何を書くかも違うということになります。

リピート客の獲得であれば、お店の近況を配信してみたり「今日の夕方まだ空いています!」などの、タイムリーな情報を配信してみるのも良いでしょう。

これであれば、店頭でのお声がけで友だち登録してもらうのがもっとも早い手段となります。

以上のように、「なぜやるのか?」を明確にすれば友だちの集め方についてもはっきりとしてきます。
ぜひ、LINE@で集客をする理由を考えてみてください。

4.HOW?(どのように)

よっつめは「HOW?」になります。
つまり、
「どのように?」
という実際のLINE@の使い方です。

より具体的に、

「どのようなメッセージを」
「いつ」
「どんな順序で送るのか」

といったことになりますね。

いわばLINE@を使って集客するのに、マニュアルをつくるということでもあります。
あらかじめ配信する内容やそのスケジュールが決まっていれば、あなたの美容室のスタッフが誰でもLINE@を使えることになります。

ですので、このステップはもっとも重要です!

ここをしっかりおさえれば、あなたは手放しでもLINE@で集客ができるようになります。
事前に配信する内容が決められていなければ、その日になってあわてて文章を準備しなければなりません。

そうなれば、誤字脱字がでてきたり、それまでのメッセージと統一感がないものを送ってしまうかもしれません。

また、おおよその配信スケジュールが決まっていなければ「この月はメッセージを送って、この月はメッセージを送っていない」という事態も発生してしまいます。

そうなると、
「果たしてLINE@を使ってメッセージを送ったから集客ができたのか?」
「それとも送った文章を変えたから集客ができたのか?」

このどちらによって効果が出たのかが、わかりにくくなってしまいます。

そうならないためにも、毎月のだいたいの配信スケジュールは決めておきましょう。
送る時期は一定にすることで、スタッフも「あ、そろそろやらなきゃ」とLINE@について意識をもつことができます。

ただ、マニュアルづくりについても最初から完ぺきにすることはできません。
はじめはどうしても、探りさぐりになるかと思います。

ですので、ネット上にある情報を集めたりやりながらどんどん改善していくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、LINE@を使った集客について最初にするべきこととして
「方針」と「方針の立てかた」
についてお伝えしました。

冒頭でもふれましたが……

じつはネットを使った集客において、こうした方針というのはパソコンなどのITが苦手な人ほど必要です。

なぜなら、慣れていない人であればあるほど途中で「どうしよう、困ったぞ」という状況になりやすいからです。

例えば、、、

「メッセージを送ったのに、お客さまから反応がない」
「なかなか友だちが集まらないけど、何が悪いんだろう」
「クーポンを配信したときにだけお客さまが反応するから、単価がなかなか上がらない……」

こうした事態に陥ったときにもしも、
「お客さまにうちのお店をもっと好きになってもらい、熱烈なファンになってもらう!」という方針があれば……

改善策として、次のようなことが考えられるかもしれません。

「メッセージを送っても反応がないのは、もしかするとお客さまとの温度差があるからかもしれない。
ホーム・タイムライン機能でもっとお店の魅力を配信してみよう」

「友だちが集まらないのは、そもそもうちの美容室でLINE@を使っていることをお客さまが知らないからなのかも。
もっと積極的にお声がけしてみよう」

「クーポンを配信したときだけお客さまが反応するのは、もしかするとクーポンに頼りすぎなのかも。
お客さまにとってクーポンしか価値を感じてもらえてないのであれば、もっと他の機能についても成功例を研究して取り入れてみよう」

このように、方針があることによって改善点が発見しやすくなります。

ですがもしも方針がなければ、

「あれ、LINE@からの売り上げが落ちているな。
よし、もっと売り上げを上げるためにどんどんクーポンを配信しよう!」

というような結論になり、結果としてあなたのお店のファンというよりも「ただ安いから」という理由だけで来るお客さまばかりになってしまいます。

これだと、もしも近くにあなたのお店よりも安いお店ができてしまったなら……
あなたのお店のお客さまを、根こそぎ奪われてしまうでしょう。
そうならないためにも、方針をしっかりと固めておくと安心です。

方針をきちんとつくっていれば、LINE@を使った集客の効果は間違いなく上がりやすくなります。

ぜひ、本格的にLINE@を使うまえにしっかりと方針を立ててみてください。

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