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美容室の予約アプリ おすすめは?無料で始める前に知っておきたい選び方

お客様が予約に使うアプリを、①予約ポータル ②サロン専用アプリ ③LINE予約の3系統で整理。インストールの手間や送客手数料を比較し、多くのサロンが負担をかけず再来を囲える現実的な選び方をやさしく解説します。

編集 山本 読了 約11分
美容室の予約アプリ おすすめは?無料で始める前に知っておきたい選び方

結論から先にお伝えします。「お客様が予約に使うアプリ」を新しく用意するなら、多くの美容室にとって現実的なのは、専用アプリを新規にインストールしてもらう方法ではなく、すでにスマホに入っている LINE で予約できるようにすることです。 専用アプリはうまくハマれば強力ですが、「アプリを入れてもらう」という一手間が、実は新規のお客様にとって想像以上に高いハードルになります。この記事では、お客様が予約に使うアプリを ①ポータルのアプリ ②サロン専用の予約アプリ ③アプリを入れずに LINE で予約、の3系統に整理し、それぞれの向き・不向きと選び方だけを、お客様目線で深掘りします。

なお、この記事はあくまで「予約するために使うアプリ」の話です。ポイントカードや会員証を兼ねる"会員アプリ・ロイヤルティアプリ"を持つべきかどうかは論点が別なので、美容室の顧客管理ソフトとアプリ・LINEの使い分けで詳しく扱っています。ここでは予約手段としてのアプリに絞ります。


お客様側の実態 店舗公式アプリの平均インストール数は 5.0個。上位ジャンルは薬局・ドラッグストア、飲食、コンビニでした。入れなかった理由の1位は「アプリの利用頻度が低そう」で50.7%です(MMD研究所「店舗公式アプリ利用に関する意識調査」(2024年7月/n=567))。

1. 「美容室の予約アプリ」とは(お客様が予約に使うアプリの3系統)

「美容室の予約アプリ」と一口に言っても、実際には性格の違う3つの系統があります。まずここを分けて考えることが、選び方を間違えないための第一歩です。

① ポータル(予約サイト)のアプリ 数多くのサロンが一覧で載っている大手の予約ポータルが提供するアプリです。お客様は1つのアプリの中で複数のサロンを比較し、口コミを見て、空き枠を選んで予約します。お客様にとっては「まだ通う店が決まっていないとき」に便利で、サロンにとっては新規のお客様と出会える"入口"になります。ただし予約が入るたびに送客手数料がかかるのが一般的で、お客様の情報もポータル側に貯まっていく傾向があります。

② サロン専用の予約アプリ 1つの美容室(またはグループ)だけのためのアプリです。お店のロゴが入り、そのお店の予約・履歴・お知らせがまとまっています。ファンになってくれた常連のお客様にとっては、お気に入りの店がホーム画面にある心地よさがあります。一方で、これは「そのお店にしか使えないアプリを、お客様のスマホに新しく入れてもらう」という前提の仕組みです。ここに後述する摩擦が生まれます。

③ アプリを入れずに LINE で予約 新しいアプリをインストールせず、お客様がすでに毎日使っている LINE のトーク画面から予約する方法です。お店を LINE の友だちに追加してもらい、そこから予約フォームに進んでもらいます。お客様は「アプリを入れる」という動作を一切せずに済み、サロンは友だちになったお客様へメッセージも送れます。厳密には LINE というアプリを使ってはいますが、お客様の体感は「アプリを新しく入れた」ではなく「いつものトークから予約した」に近く、これが最大の違いです。

この3つは対立するものではなく、「新規のお客様とどこで出会うか」と「一度来てくれたお客様をどう囲うか」で役割が分かれる、と捉えると整理しやすくなります。


2. お客様目線の現実:予約のたびに専用アプリを入れてもらえるか

サロン側は「自店のアプリがあれば便利」と考えがちですが、お客様の側に立つと、専用アプリのインストールには摩擦があります。ここは推測ではなく、公開されている調査で確かめられます。

MMD研究所が2024年7月に実施した調査(本調査n=567)によると、

  • お客様のスマートフォンに入っている店舗公式アプリは平均5.0個
  • 入っている上位ジャンルは薬局・ドラッグストア、飲食、コンビニ(いずれも週単位で通う業種)
  • インストールしなかった理由の1位は「アプリの利用頻度が低そう」で50.7%

美容室のご来店は年4回台です(ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス」)。つまり摩擦の正体は、アプリの使いにくさではなく来店頻度です。

一方で、インストールした理由の1位は「クーポンの配布があるから」(41.1%)でした。特典を出せば、初回のお客様でも入れてくださいます。問題は入れてもらうことではなく、年に4回しか思い出されない道具として残り続けるかどうかです。

なお、近年はサロン向けアプリのサービスもLINEミニアプリ形式(インストール不要)を併せて提供しています。「アプリ=インストールが必要」と決めつけると比較を誤りますので、提案を受けるときは形式を確認してください。

▶ 自店にアプリが必要かどうかの判断は、美容室に自社アプリは必要か|費用・定着率・LINEとの使い分け に、費用・業態別の向き不向き・判断フローまでまとめています。この記事はあくまで「お客様が予約に使うアプリ」の選び方です。


3. タイプ別の比較(送客手数料・囲い込み・使いやすさ・サロンの手間)

3系統を、サロンが気にするポイントで並べて比較します。数値は一般的な傾向の目安であり、実際の条件は各サービスや契約により異なります。

比較項目①ポータルのアプリ②サロン専用の予約アプリ③LINEで予約
主な役割新規との出会い(入口)常連の囲い込み再来の囲い込み+新規の受け皿
送客手数料予約ごとに発生するのが一般的基本かからない基本かからない
お客様のインストール負担比較検討したい人には許容されやすい高い(新規アプリを入れる必要)ほぼゼロ(既存のLINEを使う)
お客様の使いやすさ複数店を比較しやすいファンには快適日常のトークから予約でき手軽
再来の促しやすさポータル経由になりがち通知でリピート促進しやすいメッセージで直接届けやすい
顧客情報の貯まる先ポータル側に貯まりやすい自店に貯まる自店に貯まる
サロンの導入・運用の手間掲載・枠管理が中心アプリ開発・維持のコストが大きめ比較的軽く始めやすい

表にすると、それぞれの得意分野がはっきりします。①は「まだ店を決めていない新規」に強く、②は「すでにファンの常連」に強く、③は「一度でも来てくれた人を、負担ゼロで囲い直す」のに強い。手数料の観点では、来店が増えるほどポータル依存はコスト増につながりやすく、②③のように自店で直接つながる経路を持っておく意味が出てきます。

ただし②は、アプリを作って維持する費用と、お客様に入れてもらうハードルの両方を負担します。この2つのコストを回収できるだけの来店頻度・ファン層があるかが、専用アプリを選ぶかどうかの分かれ目です。

もう一つ、表からは読み取りにくい大事な違いが「お客様の情報がどこに貯まるか」です。①ポータル中心で予約を受け続けると、来店履歴や連絡先はポータル側に蓄積され、サロンが自由に使いにくいことがあります。対して②③は、つながりも履歴も自店側に残るため、再来のご案内やお礼のメッセージを自分たちのタイミングで送れます。手数料の話だけでなく、「関係を自分の手元に持てるか」という観点でも、②③のような直接の経路を1本持っておく価値があります。


4. サロンにとっての選び方(新規接点はどこ/再来はどう囲うか)

比較を踏まえて、自店ではどう組み合わせるかを考えます。ポイントは、「新規と出会う場所」と「再来を囲う場所」を分けて設計することです。1つの手段で全部を賄おうとすると、どこかに無理が出ます。

新規のお客様と出会う入口として まだ関係が浅い相手には、専用アプリのインストールを求めない方が取りこぼしが減ります。新規の入口はポータル(①)や検索・SNSからの予約ページに任せ、「見つけてもらって、迷わず予約できる」ことを優先します。ここで大切なのは、予約の最後のひと押しでアプリインストールを挟まないことです。

一度来てくれたお客様を囲うために 来店してくれたら、次はポータルを介さず直接つながる経路へ移ってもらいます。ここで専用アプリ(②)か LINE(③)かが分かれます。判断の目安は次の通りです。

  • 強いファン層があり、通知やアプリ内の世界観で世界を作りたい → 専用アプリも選択肢。ただし維持コストとインストール率は要確認。
  • 幅広い層に、負担をかけず確実に再来してほしい → LINE。お客様の追加操作がほぼ不要で、メッセージも直接届きます。多くのサロンはこちらの方が回収しやすいはずです。

判断に迷ったら、次の3つを順に自問してみてください。「①新規のお客様に、予約の途中でアプリのインストールを求めていないか」「②一度来てくれたお客様と、ポータルを介さず直接つながる経路を持っているか」「③その直接の経路は、お客様に追加の手間をかけずに続けられるか」。この3つがそろっていれば、手数料への依存を下げながら再来を積み上げられます。

多くのサロンの現実解 新規は既存のポータルや予約ページで受け、再来は LINE で囲う。この組み合わせが、費用と手間のバランスが取りやすい形です。専用アプリは「それだけの投資に見合うファンがいる」と確信できてから検討しても遅くありません。順番としては、まず入口の摩擦を減らして再来の経路を確保し、店のファンが十分に育ってから専用アプリを上乗せする、という段階を踏むのが安全です。予約の仕組み全体をどう組むかは、美容室の予約システムの選び方でも整理しています。


5. 結論:多くのサロンは「すでに入っているLINEで予約」が現実的

ここまでを一言でまとめると、予約に使うアプリを新しく入れてもらう発想より、お客様がすでに毎日開いている LINE の中で予約を完結させる方が、新規にもリピートにも負担をかけない、ということです。

  • 新規のお客様には「アプリを入れて」と言わない。摩擦を減らすほど予約は増える。
  • 一度来てくれたお客様には、ポータル任せにせず LINE で直接つながり、次の来店をこちらから促せるようにする。
  • 専用アプリは「明確なファン層」と「維持コストの見合い」がそろってから。まず入口を軽くする方が先。

「入れてもらう」ではなく「もう入っている場所で完結させる」。この発想の転換が、予約のたびの離脱を確実に減らします。具体的に LINE で予約を受ける形をどう作るか、友だち追加から予約完了までをどう設計するかは、本丸の記事で手順まで解説しています。

美容室のLINE予約 完全ガイド で、負担ゼロの予約導線の作り方を確認する。

▶ サロンが自店の名前でアプリを持つべきか(費用・定着率・解約時に何が残るか)は、美容室に自社アプリは必要か で判断できる形にまとめています。


6. よくある質問(FAQ)

Q1. 美容室の予約アプリで、無料でおすすめのものはありますか?

A. 「無料」と「おすすめ」は分けて考えるのがおすすめです。ポータルのアプリはお客様側は無料で使えますが、サロンには予約ごとの送客手数料がかかるのが一般的です。サロン専用アプリは初期・維持の費用がかかることが多く、「無料」をうたっていても機能制限や別料金が絡む場合があります。お客様に負担をかけず、サロン側のコストも抑えやすいのは、すでに普及している LINE を予約の入口にする方法です。まずは自店の来店頻度とファン層を見て、投資に見合うかで判断してください。

Q2. 自店専用の予約アプリは作るべきですか?

A. 一律には言えません。専用アプリは、通ってくれるファンには快適で、通知による再来促進にも向きます。ただし「新しいアプリを入れてもらう」ハードルが新規〜リピート初期のお客様には高く、維持コストもかかります。強いファン層があり、その世界観に投資する意味が確信できるなら選択肢です。そうでなければ、まずは負担の軽い LINE で再来を囲い、必要になってから検討する順番が安全です。

Q3. ポータルのアプリと LINE 予約は、どちらか一方に絞るべきですか?

A. 絞る必要はありません。役割が違うので併用が現実的です。ポータルは「まだ店を決めていない新規」と出会う入口として、LINE は「一度来てくれた人を手数料なしで囲い直す」再来の受け皿として使い分けます。新規はポータルで受け、来店後は LINE でつながる、という流れを作ると、送客手数料への依存を少しずつ下げていけます。

Q4. 「予約アプリ」と「会員アプリ(ポイントカード用)」は同じものですか?

A. 別ものです。この記事で扱ったのは「予約するために使うアプリ」です。ポイントや会員証を兼ねる会員・ロイヤルティアプリを持つべきかどうかは論点が異なるため、顧客管理ソフトとアプリ・LINEの段階的な使い分けで別途整理しています。予約手段とロイヤルティ施策は分けて設計すると、それぞれの効果を見極めやすくなります。

verified出典・参考

制度の内容は改定されることがあります。手続きの詳細・期限・手数料は所轄の窓口で最新の情報をご確認ください。 当編集部の考え方は編集方針に記載しています。

この記事について

LIKE編集部(株式会社SALON CONCIERGE)が執筆しています。 美容サロン向けにLINE連携の予約・顧客管理サービス「LIKE」を開発・運用しており、 サロンボードとの連携や予約の自動化を、実際にサロン様の現場で導入・運用してきた経験にもとづいて書いています。

構成は編集部で組み、下書きの作成には文章生成AIを利用しています。 数値と制度の記述は一次情報にあたって確認し、編集担当(山本)が内容を確認してから公開しています。

発行 — 株式会社SALON CONCIERGE(2018年2月13日設立) 発行責任者 — 代表取締役 久保 佑太 所在地 — 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-34-15 新宿エステートビル9F-A

記事の内容は掲載時点の情報です。仕様や料金は各サービスの公式情報をあわせてご確認ください。 何を根拠に書き、どの分野は専門家にご確認いただきたいかは編集方針に記載しています。 運営会社について お問い合わせ

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