LINEビューティープラスとは|料金・機能・提供時期を公式情報で整理
LINEヤフーが発表した美容室向けパッケージ「LINEビューティープラス」。公表されている料金・機能・提供時期だけを使って整理し、判断の分かれ目になる「外部予約サイト連携」まで解説します。
2026年2月、LINEヤフー株式会社が美容室向けの新しいパッケージ「LINEビューティープラス」を発表しました。LINE公式アカウントに「Beautyオプション」を組み合わせ、予約・カウンセリング・カルテ・メッセージ配信をLINEの中でまとめて扱えるようにするものです。提供開始は2026年6月(予定)、申込受付は2026年夏頃とされています。
「LINEで予約を受けたい」と考えてきたサロン様にとって、LINEの提供元そのものがサービスを出すというのは大きな出来事です。一方で、いま出ている情報だけでは判断しづらい部分もあります。この記事では、公式に公表されている内容だけを使って、料金・機能・提供時期を整理します。推測や伝聞は書きません。数字はすべて出典を付けています。
なお、この記事は美容サロン向けのLINE連携サービス「LIKE」を提供している当社が書いています。競合にあたるサービスですので、そのつもりでお読みください。公平を期すため、当社より優れている点も、当社が有利な点も、どちらも書きます。
1. LINEビューティープラスとは何か
LINEヤフーが2026年2月12日に発表した、飲食・理美容業界向けの業種特化パッケージのうち、ヘアサロン向けにあたるものです。同時に飲食店向けの「LINEレストランプラス」も発表されています。
公式発表では、次のように説明されています。
- LINE公式アカウントと、新設される「Beautyオプション」を組み合わせたパッケージ
- 予約管理、カウンセリング、カルテ管理、LINE公式アカウントの配信機能を一体で提供
- 2026年6月のリリース(予定)時点ではヘアサロン店舗のみでの利用から開始。その後、ヘアサロン以外の業種もカバー予定
ポイントは、これが「LINE公式アカウントの機能拡張」として提供される点です。別のサービスを新しく契約してLINEとつなぐのではなく、LINE公式アカウントの側にサロン向けの機能が足される、という形になります。
2. 料金(公式に公表されている金額)
公式サービスページに掲載されている金額は次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 初期サポート費用 | 30,000円 |
| 月額費用(年契約) | 14,000円/月 |
| 月額費用(月契約) | 17,500円/月 |
| 複数スタッフ利用料(2名以上) | 11,000円/月 |
複数スタッフ利用料は、公式ページに「スタッフが2名より多い場合でも、料金は変わりません」と記載があり、2名以上であれば一律11,000円/月という扱いです。人数が増えるほど高くなる従量課金ではありません。
初期サポート費用には「初期設定代行、立ち上げ支援、導入にかかる費用が含まれます」とされています。年契約の場合は、契約時に1年分を一括でお支払いする形です。
初年度のキャンペーン
先行予約向けに、初年度の割引が案内されています。
| 項目 | 通常 | 初年度キャンペーン |
|---|---|---|
| 初期サポート費用 | 30,000円 | 全額割引 |
| 月額費用 | 14,000円/月 | 7,000円/月(半額) |
| 複数スタッフ利用料 | 11,000円/月 | 無料 |
公式ページでは「46,000円相当 最大75%OFF」と表示されています。
この割引には条件が付いています。初期サポート費用の全額割引は、2026年2月2日〜2026年8月31日までに先行予約し、2026年11月30日までに購入した場合が対象と注記されています。検討されている場合は、この期限をご確認ください。
見落としやすい点:LINE公式アカウント自体の費用
上の金額は、Beautyオプションの費用です。LINE公式アカウントのメッセージ配信には、別途プラン料金がかかります。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ通数 | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーション | 0円 | 200通 | 送信不可 |
| ライト | 5,000円(税別) | 5,000通 | 送信不可 |
| スタンダード | 15,000円(税別) | 30,000通 | 〜3円/通(税別) |
お客様が500人いて月2回配信すれば2,000通、1,000人なら4,000通です。ライトプランの5,000通は、思ったより早く到達します。「配信でリピートを増やす」ことを目的にするなら、この費用も含めて見積もる必要があります。これはLINEビューティープラスに限らず、LINE公式アカウントを使うすべてのサービスに共通する話です。
なお、追加メッセージ料金は2026年10月1日に改定が予定されています。
3. できること(公式記載の機能)
公式サービスページに挙げられている機能は次のとおりです。
- 予約・リマインド:LINE上での予約、予約通知、自動リマインド
- 顧客管理:カルテ管理、カウンセリングシート、写真登録、スタッフ間での共有
- メッセージ配信:空席案内、絞り込み配信、自動配信
- 外部予約サイト連携機能:リリース後、順次ご提供予定
最後の1行が、いま検討するうえでいちばん重要な情報です。次の章で詳しく扱います。
4. 判断の分かれ目は「外部予約サイト連携」
美容室の予約の実態を、一次データで確認しておきます。
| 予約手段 | 割合 |
|---|---|
| ネット予約(合計) | 58.1% |
| └ 掲載媒体の予約サイト・アプリ | 42.6% |
| └ サロンのホームページ | 7.0% |
| └ LINE | 7.0% |
| 電話 | 19.5% |
| 店頭で予約(来店時の次回予約) | 11.9% |
| 予約していない | 16.5% |
出典:株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期 美容室編」(調査期間 2026年1月21日〜2月12日/全国・人口20万人以上の都市に居住する15〜69歳/男女各6,600サンプル。掲載値は女性・美容室利用者 n=5,118)
掲載媒体の予約サイトが42.6%を占めています。つまり多くのサロンでは、LINE予約を始めたあとも、媒体からの予約が主流のまま残ります。
このとき問題になるのが、予約台帳です。媒体から入った予約は媒体の予約台帳に入り、LINEから入った予約は別の場所に入る。この2つが自動でつながっていないと、空き枠を2か所で見比べる運用になります。ダブルブッキングは、たいていこの隙間で起きます。
LINEビューティープラスの外部予約サイト連携は「リリース後、順次ご提供予定」と記載されています。提供時期は現時点では公表されていません。したがって、
- 媒体をほとんど使っていないサロン様(自店の常連中心、または媒体を外している)→ この点は問題になりにくい
- 媒体からの予約が多いサロン様 → 連携が提供されるまでは、台帳が分かれる前提で運用を考える必要がある
という分かれ方になります。ご自身のサロンがどちらかは、媒体経由の予約が全体の何割かを数えれば判断できます。
5. 費用の比較(LIKEとの違い)
当社のLIKEと比べた場合の金額を、公表されている数字だけで並べます。スタッフ2名以上のサロン様を想定します。
| LINEビューティープラス | LIKE | |
|---|---|---|
| 初期費用 | 30,000円(初年度は全額割引) | 0円 |
| 月額 | 14,000円(年契約)/初年度7,000円 | 10,000円 |
| スタッフ2名以上の追加 | 11,000円/月(初年度無料) | なし |
| 契約 | 年契約は1年分を一括払い | 縛りなし |
| 外部予約サイト連携 | リリース後、順次提供予定 | サロンボード連携が提供済み |
年額にすると、次のようになります(いずれもLINE公式アカウントのプラン料金は別)。
| 1年目 | 2年目以降(年額) | |
|---|---|---|
| LINEビューティープラス | 84,000円(キャンペーン適用時) | 300,000円 |
| LIKE | 120,000円 | 120,000円 |
1年目はLINEビューティープラスのほうが安く、2年目以降はLIKEのほうが安いという形です。初年度の割引が大きいぶん、2年目の金額差が開きます。契約の前に、2年目以降の金額でも成り立つかをご確認いただくのがよいと思います。
6. どちらが向いているか
数字だけでは決まらない部分を整理します。
LINEビューティープラスが向いていると考えられるサロン様
- 掲載媒体をほとんど使っておらず、予約台帳が分かれる問題が起きにくい
- LINE公式アカウントの提供元から直接受けたい(連携の仕組みを挟みたくない)
- まず1年、小さく試してみたい(初年度の割引が効く)
別の選択肢も検討したほうがよいサロン様
- 媒体からの予約が多く、予約台帳を1つにまとめたい
- 2年目以降のランニングコストを先に確定させておきたい
- ヘアサロン以外(ネイル・アイラッシュ・エステなど)。リリース時点ではヘアサロンのみが対象です
なお当社のLIKEは、サロンボード(ホットペッパービューティー)との連携を前提にしたサービスです。サロンボードをお使いでないサロン様には、この連携の利点がありません。その場合は、LINEビューティープラスを含めて他の選択肢をご検討いただくほうが、結果としてご満足いただけると思います。
7. いま確認しておくとよいこと
提供開始前の段階で、サロン側で先に確認できることがあります。
- 媒体経由の予約が全体の何割かを数える。直近3か月の予約を、媒体・電話・その他で分けるだけで構いません。ここが判断の土台になります。
- LINE公式アカウントの友だち数と、月に何通配信するかを出す。プラン料金がここで決まります。
- スタッフの人数を確認する。2名以上かどうかで月額が変わります。
- 先行予約の期限(2026年8月31日)を確認する。初期費用の割引を受けたい場合は、この日までの先行予約が条件と注記されています。
- 外部予約サイト連携の提供時期を、申し込み前に販売元へ直接ご確認ください。ここが読めないまま契約すると、台帳の運用が決まりません。
よくある質問
Q1. LINEビューティープラスはいつから使えますか。 A. 公式発表では提供開始は2026年6月(予定)、申込受付は2026年夏頃に開始する予定とされています。最新の状況は公式ページでご確認ください。
Q2. ヘアサロン以外でも使えますか。 A. 2026年6月のリリース(予定)時点ではヘアサロン店舗のみでの利用から開始し、その後ヘアサロン以外の業種もカバーする予定と発表されています。ネイル・アイラッシュ・エステなどのサロン様は、対象になる時期をご確認ください。
Q3. 月額14,000円のほかに費用はかかりますか。 A. 初期サポート費用30,000円、スタッフ2名以上の場合の複数スタッフ利用料11,000円/月が公表されています。加えて、LINE公式アカウントのメッセージ配信プラン(ライト5,000円/スタンダード15,000円など、いずれも税別)は別途必要です。
Q4. ホットペッパービューティーから入った予約は、LINEビューティープラスの予約台帳に入りますか。 A. 外部予約サイト連携機能は「リリース後、順次ご提供予定」と記載されており、提供時期は公表されていません。現時点では、販売元へ直接ご確認いただくことをおすすめします。
Q5. 初年度の割引はいつまでですか。 A. 初期サポート費用の全額割引は、2026年2月2日〜2026年8月31日までの先行予約で、2026年11月30日までに購入した場合が対象と注記されています。条件の詳細は公式ページでご確認ください。
Q6. LINEヤフーが出すなら、他のLINE予約サービスは不要になりますか。 A. 一概にはいえません。判断の分かれ目は、掲載媒体の予約台帳とつながるかどうかです。媒体からの予約が多いサロン様では、そこが解決されないと運用が二重になります。逆に媒体をあまり使っていないサロン様であれば、提供元から直接受けられる利点は大きいと思います。
まとめ
- LINEビューティープラスは、LINE公式アカウントにサロン向け機能を足すパッケージ。提供開始は2026年6月(予定)、申込受付は2026年夏頃
- 費用は初期30,000円+月14,000円(年契約)、スタッフ2名以上で+11,000円/月。初年度は割引あり(先行予約は2026年8月31日まで)
- LINE公式アカウントのメッセージ配信プラン料金は別途必要
- 判断の分かれ目は「外部予約サイト連携」。媒体からの予約が多いサロン様は、提供時期を確認してから決めるのが安全
美容室の予約手段は、いまも掲載媒体が42.6%を占めています。LINE予約は7.0%です。この差は「お客様がLINEを嫌がっている」からではなく、受けられる状態になっているサロンがまだ少ないからだと考えています。どのサービスを選ぶにせよ、媒体で獲得したお客様を、二回目以降は自店の窓口へ移すという設計そのものは、これから多くのサロン様に必要になるはずです。
この記事について
当社は美容サロン向けのLINE連携サービス「LIKE」を提供しており、LINEビューティープラスは競合にあたります。そのうえで、記載した金額・機能・時期はすべてLINEヤフー株式会社の公式発表および公式サービスページに基づいており、当社の推測は含めていません。仕様や料金は変更される場合がありますので、お申し込みの前に必ず公式情報をご確認ください。
出典
- LINEヤフー株式会社 プレスリリース「飲食・理美容業界特化のパッケージサービス『LINEレストランプラス』『LINEビューティープラス』を2026年6月(予定)より提供開始」(2026年2月12日)
- LINEヤフー株式会社「LINEビューティープラス」公式サービスページ
- LINEヤフー株式会社「LINE公式アカウント 料金プラン」
- 株式会社リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2026年上期 美容室編」(2026年6月25日発表)
この記事について
LIKE編集部(株式会社SALON CONCIERGE)が執筆しています。 美容サロン向けにLINE連携の予約・顧客管理サービス「LIKE」を開発・運用しており、 サロンボードとの連携や予約の自動化を、実際にサロン様の現場で導入・運用してきた経験にもとづいて書いています。
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