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ホットペッパービューティーの送客手数料|仕組みと、負担を正しく減らす方法

送客手数料は予約ごとに発生する変動費。自店の負担額を明細から把握する方法と、掲載をやめずに負担を減らす方法(2回目以降を自店予約へ)を解説します。

LLIKE編集部 読了 約9分
ホットペッパービューティーの送客手数料|仕組みと、負担を正しく減らす方法

1. 送客手数料とは——掲載料とは別にかかる費用

ホットペッパービューティー(以下、HPB)にサロンを掲載すると、毎月の掲載料とは別に、予約が入るたびに発生する費用があります。これが送客手数料です。

「掲載料を払っているのに、予約が入るとさらに費用がかかる」という構造は、初めて契約したときに戸惑う方が多い部分です。実際、サジェストにも「店側 手数料」「加盟店 手数料」「ネット予約 手数料」といった言葉が並びます。

考え方としては、掲載料が枠を借りる費用、送客手数料がお客様を連れてきてもらった対価にあたります。二つを合わせて初めて、媒体にかかっている費用の全体像になります。

この記事では、手数料がどういう条件で発生するのか、実際の負担をどう把握するのかを整理します。


2. 手数料が変わる三つの条件

新規のお客様か、再来のお客様か

最も大きな違いがここです。一般に、そのサロンを初めて予約するお客様(新規)と、すでに来店したことのあるお客様(再来)では、手数料の扱いが異なります。新規のほうが負担は大きくなるのが通例です。

媒体としては「新しいお客様を連れてきた」ことに価値を置いているためで、仕組みとしては理解できる設計です。

ただし、サロン側から見ると重要な意味を持ちます。同じお客様が毎回媒体から予約していると、そのたびに手数料が発生する可能性があるということです。すでに常連になっている方が「いつもの予約手段」として媒体を使い続けている場合、本来は不要な費用を払い続けていることになります。

この点は5章で詳しく扱います。

予約の経路

ネット予約経由で入った予約が手数料の対象になります。お客様が媒体を見て電話をかけてきた場合の扱いは、契約内容によって異なります。

計算のしかた

予約1件あたりの定額なのか、来店時の会計金額に対する率なのかは、契約内容や時期によって異なります。ここは思い込みで判断せず、契約書と請求明細で必ず確認してください。

「たしか予約1件あたりいくら」という記憶で計算すると、実際の負担とずれます。次章の把握方法では、記憶ではなく明細の数字を使います。


3. 自店の手数料負担を正確に把握する

請求明細を3か月分並べる

1か月だけを見ると、季節変動やキャンペーンの影響を受けます。3か月分を並べてください。

確認する項目は次のとおりです。

項目意味
掲載料毎月固定でかかる費用
送客手数料予約実績にもとづく費用
オプション広告費特集・追加枠など

このうち、送客手数料の欄が月によって大きく動いているはずです。予約が多かった月ほど高くなります。

予約件数と突き合わせる

次に、管理画面の予約実績と突き合わせます。

送客手数料 ÷ 媒体経由の予約件数 = 予約1件あたりの手数料

この数字を出しておくと、「予約が1件増えるといくらかかるか」が具体的にわかります。オプション広告の申し込みを検討するときにも、この数字が判断材料になります。

入金明細も確認する

決済機能を使っている場合、売上の入金から手数料が差し引かれる形になることがあります。この場合、請求書だけを見ていると負担を見誤ります。

請求明細(支払う金額)と入金明細(受け取る金額)の両方を確認してください。

ポイント負担も忘れない

媒体経由で予約したお客様にはポイントが付与され、次回以降の支払いに使えます。お客様がポイントで支払った分の扱いは契約によりますが、売上として計上された金額と、実際に入金される金額に差が出る形で影響することがあります。


4. 手数料の値上げにどう向き合うか

サジェストには「手数料 値上げ」という言葉が出てきます。掲載料と同じく、手数料も改定されることがあります。

サロン側から見ると、値上げは予約が入るほど負担が増えるという形で効いてきます。掲載料の値上げが固定費の増加であるのに対し、手数料の値上げは変動費の増加です。

やるべきことは計算のやり直し

値上げの案内が届いたら、次の順で確認します。

  1. 値上げ後の料率・金額で、予約1件あたりの手数料を計算し直す
  2. 掲載料・割引原価と合わせて、新規1人あたりの実質コストを出し直す
  3. その金額を何回の来店で回収できるかを確認する

この計算手順は ホットペッパービューティーの費用 の6章・7章にまとめています。

感情ではなく数字で判断する

値上げに対して「高すぎる」と反発しても、条件は変わりません。逆に、無条件に受け入れて採算が合わなくなるのも困ります。

値上げ後の金額で採算が取れるかどうか——判断すべきはこれだけです。取れるなら継続、取れないなら次の手を考える。それだけの話にしてしまうのが、結果的に一番冷静な対応になります。


5. 手数料を減らす、正しい方法

「予約を減らす」以外の減らし方

手数料は予約に対して発生するので、単純に考えれば「媒体経由の予約が減れば手数料も減る」ことになります。ただし、それは新規が減ることを意味するので、望ましい減らし方ではありません。

正しい減らし方は、同じお客様に何度も手数料を払う状態をなくすことです。

2回目以降を自店の予約に切り替える

初回は媒体から来ていただく。これは新規獲得として必要な費用です。問題は、2回目以降も媒体経由で予約が入り続けることです。

すでに来店したことのあるお客様が、次回も媒体アプリから予約する。これは、お客様にとっては「予約しやすい手段を使っているだけ」で、悪意はありません。ただサロン側から見ると、本来は不要な費用が発生し続けます。

これを変えるには、会計時に次回の予約手段をお伝えするしかありません。

会計時の30秒でできること

やることは単純です。会計のときに、自店の予約窓口(LINE公式アカウントなど)に登録していただき、次回からはそこから予約できることをお伝えします。

伝え方のこつは、お客様にとっての利点を先に言うことです。

  • 「次回から24時間いつでも予約できます」
  • 「空き状況がその場で見られます」
  • 「変更やキャンセルもこちらからできます」

「登録してください」ではなく、上のように伝えたほうが登録率は上がります。実際、媒体アプリを開いて店を探し直すより、登録済みの窓口から予約するほうがお客様にとっても手間が少なくなります。

具体的な声かけと導線は LINE公式アカウントの友だちを増やす方法、予約への誘導は 美容室のLINE予約 にまとめています。

二重管理には注意する

自店の予約を増やすときに必ず出てくるのが、予約台帳が二つになる問題です。媒体の台帳と自店の予約が別々だと、ダブルブッキングが起きます。

これを避けるには、両方の予約が1つの台帳に集まる状態を作ることです。予約システムを選ぶ際は、既存の予約台帳と連携できるかを必ず確認してください。連携できない仕組みを併用すると、かえって現場の負担が増えます。


6. 予約から来店までの取りこぼしを防ぐ

手数料を考えるうえで見落とせないのが、予約は入ったのに来店に至らなかった分です。

手数料は予約に対して発生する一方、来店がなければ売上はありません。予約日が先になるほど、忘れられる確率は上がります。無断キャンセルが多いと、手数料だけ払って売上がゼロという状態が積み上がります。

前日のリマインドを送るだけで、この取りこぼしはかなり減らせます。詳しくは 予約リマインドと無断キャンセル対策 をご覧ください。


7. よくある質問(FAQ)

Q. 送客手数料はいくらですか? A. 契約内容や時期によって異なり、公式な一律の数字は公開されていません。自店の実額は、請求明細の手数料額を媒体経由の予約件数で割れば出せます(本記事3章)。他店の金額より、この数字のほうが判断に使えます。

Q. 新規と再来で手数料は違いますか? A. 一般に新規のほうが負担は大きくなります。ただし具体的な条件は契約によるため、契約書と請求明細で確認してください。重要なのは、再来のお客様が媒体経由で予約し続けると費用が発生し得るという点です。

Q. 電話予約でも手数料はかかりますか? A. 扱いは契約内容によって異なります。ネット予約が対象となるのが一般的ですが、媒体を見た電話予約の扱いは確認が必要です。

Q. 手数料を減らすには、掲載をやめるしかないですか? A. いいえ。まずは2回目以降を自店の予約に切り替えることから始めてください。初回は媒体、2回目からは自店。これだけで、同じお客様に繰り返し費用を払う状態がなくなります。掲載をやめる判断は、依存度が下がってからで十分です。

Q. 無断キャンセルされた予約の手数料はどうなりますか? A. 扱いは契約によります。いずれにせよ、来店がなければ売上は発生しないため、リマインドで取りこぼしを減らすことが実質的な負担軽減になります。

Q. 予約が二重に入る心配はありませんか? A. 媒体の予約と自店の予約が別々の台帳になっていると起こり得ます。両方が1つの台帳に集まる仕組みにすれば防げます。予約システムを検討する際は、既存台帳との連携可否を必ず確認してください。


8. まとめ

  • 送客手数料は、掲載料とは別にかかる変動費。予約が入るたびに発生する
  • 条件は新規か再来か・予約経路・計算方法で変わる。契約書と請求明細で確認する
  • 自店の負担は「手数料額 ÷ 媒体経由の予約件数」で把握できる
  • 値上げの案内が来たら、その金額で新規1人あたりの実質コストを計算し直す
  • 減らす正しい方法は、2回目以降を自店の予約に切り替えること
  • 切り替える際は、予約台帳が二重にならない設計にする

費用の全体像と判断基準は ホットペッパービューティーの費用、プランの選び方は 掲載プランの構造と選び方 をあわせてご覧ください。

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